さんぷる道の駅

(重要)「九九学習システム」をご購入いただきました皆様へ

「九九学習システム」をご購入いただきました皆様へ

ご使用方法にご注意ください。

先日小学1年生のお子さんをお持ちのお母様から次のようなご質問をいただきました。
「まだ始めて間もないのですが、1の段2の段をタイル見ないようになってきて、空で暗記しているのですが、なるべくタイル見せるようにした方がいいでしょうか?」

このご質問には大変重要なことが含まれています。
私たちは「式カード」だけで九九暗記をする教育を受けていますので、どうしてもその体験から離れることができません。
そのため無意識のうちにその感覚で子供に「九九学習システム」を使わせてしまいます。(私自身もその一人です。)
つまり必要以上に「式カード」の段階で九九暗記をさせてしまうのです。ところがその使い方では「タイルカード」を使う意味がなくなってしまいます。

「タイルカード」は
(1)かけ算の持つ意味を理解する。
(2)かけ算の量的意味を理解する。
(3)「視空間スケッチパッド」という脳の記憶装置を使う。
という3つの役割を持っています。

これが今までの九九暗記法とは違う大切な部分なのに、宝の持ち腐れです。
「式カード」を使う学習はできる限り短くして、必ず「タイルカード」を使う時間を長くしてください。

さだえもん教材社のHPで
「ご家庭用資料」 または 「指導者用資料」をご覧ください。

「九九指導の実際」の(1)~(8)の作業をできるだけ短くして(9)の作業に時間をかけてください。
なお「タイルカード」だけですぐに九九が言えない場合がありますが、タイルを読めば九九が言えますので時間をかけてタイルを読ませてください。

もし「式カード」中心に九九暗記をしてしまった場合は下がり九九の暗記をする場合「タイルカード」のみで九九暗記をさせてください。 「式カード」は使わない方がいいと思います。
この方法でうまくいかないときはご相談ください。解決方法を考えます。

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タイルカードの作業は一番大切な部分です。
人間の脳には主に「音韻ループ」と「視空間スケッチパッド」という2種類のメモリー(記憶装置)があります。
従来の九九カードや文字カードは「音韻ループ」のみを使いますが、タイルカードは「視空間スケッチパッド」を使います。
この2つを使うことが「九九学習システム」の特徴で、これにより強固な記憶を作ります。
詳しくは「マイベストプロ奈良」内の私のコラム「九九の覚え方(8)」 をご覧ください。
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また先ほどのご質問をいただいたお母様から後日
「タイルで、式が言えるように読み方を伝えたら読むのに時間がかかりますが、式を言ってくれるようになりました。これを続けていこうと思います。」
というご連絡をいただきました。

この方法でいいと思います。
タイル図からかけ算の式を読み取るのを簡単に理解できる生徒とそうでない生徒がいます。その違いははっきり分かりません。
「式カード」で暗記するのが得意な生徒がそれだけで九九を暗記してしまい「タイルカード」が読めないことに後で気づいたことがありました。
別の生徒は「式カード」で暗記するのがなかなかできませんでしたが、「タイルカード」は私が指導なしでもかけ算の式を読み取ることができました。
前者は「タイルカード」を見ても「式カード」で暗記した内容が頭に浮かんでしまい、「タイルカード」を読む必要がなかったのかもしれません。
後者は「式カード」で暗記できていないため「タイルカード」をどうしても読む必要性があるため読む努力をしたのかもしれません。

別の解釈を考えますと、前者は人間の脳にある「音韻ループ」(言語性メモリー)が発達している子供であり、後者は「視空間スケッチパッド」(視覚性メモリー)が発達している子供であるのかもしれません。 双生児であっても、片方は「音韻ループ」の方が発達しており、もう片方は「視空間スケッチパッド」の方が発達しているという例がありました。
人それぞれです。

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